【3月22日 Xinhua News】中国は新型コロナウイルスによる感染で打撃を受けた経済を再生するため、人手不足問題を解消し、企業の運営費を削減する取り組みを強化している。人力資源・社会保障部(人社部)が19日、明らかにした。

 同部の李忠(Li Zhong)副部長が記者会見で明らかにしたところによると、これまでに各地の地方政府は、主要製造業者9138社を支援し、37万人の採用にこぎつけたほか、人手不足を解消するため、列車やバス、旅客機を手配し、出稼ぎ労働者410万人の職場復帰を支援してきた。

 さらに政府は、社会保険料の免除や住宅積立金の徴収の保留などによって、企業の運営費を削減。中国各地の企業は2月、合計1239億元(1元=約15円)の社会保険料を減額または免除された。

 李氏は、こうした政策の恩恵が最も大きいのは中小・零細企業で、2月は942億元の節約になったとし、大企業は社会保険料を控除されたため、恩恵は209億元にとどまったと説明した。(c)Xinhua News/AFPBB News