【3月20日 AFP】スペイン1部リーグ、レアル・マドリード(Real Madrid)のルカ・ヨビッチ(Luka Jovic)が19日、母国セルビアに帰国した後、新型コロナウイルスの感染拡大を抑制するための自主隔離規則に違反したことを謝罪した。

 レアルは前週、バスケットボールチームの選手一人が新型コロナウイルスに陽性反応を示したとして隔離措置に入っていたが、22歳のヨビッチはクラブの許可を得て帰国したと主張した。

 しかし、同選手はベオグラードに到着した後、「首都の街中でガールフレンドと誕生日を祝っている姿が目撃された」と、スペインの日刊紙アス(AS)で伝えられた。現地メディアによれば、同選手は警察の訪問を受けたが、訴追されるかどうかは明らかになっていないという。

 ヨビッチはソーシャルメディアで「最初に、ここ数日間にわたりお騒がせしていることをとても心苦しく思っている。そして、医師や医療従事者といった、この危機と闘っている重要な人々のことでなく、自分のことばかり書かれてしまい申し訳ない」とつづった。

「スペイン・マドリードでは、自分はCOVID-19(新型コロナウイルス感染症)の検査で陰性だった。そこでクラブの許可を得て、母国の人々や家族に近しい人たちの救済と支援のために、セルビアへの渡航を決意した」

「セルビアに到着したときも、検査を受けて陰性と判明した。一部の人々がプロフェッショナルな仕事をしていなかったことや、どのように自分を隔離すべきか具体的な指示を与えてもらえなかったことは非常に残念だ」

「スペインでは食料品を買いに行ったり、ドラッグストアで物を調達したりすることは認められているが、ここ(セルビア)では事情が違っている。もし、自分が何らかの形で誰かを傷つけたり、危険にさらしたりしていたら皆さんに謝罪する。一緒にこの状況を全部乗り越えていけることを願っている」 (c)AFP