【3月20日 AFP】米カリフォルニア州のギャビン・ニューソム(Gavin Newsom)知事は19日、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、州の全住民に自宅待機を命じると発表した。州による封じ込め対策としてはこれまでで最も大掛かりな決定で、同日夜から発効されるという。

 ニューソム氏はパンデミック(世界的な大流行)が「劇的な状況」であるとし、自宅待機解除の時期は未定だと述べた。

 カリフォルニア州は全米最多の3900万人以上の人口を抱えており、国内で最も新型ウイルスの影響を受けている州の一つ。米ジョンズ・ホプキンス大学(Johns Hopkins University)の集計によると、同州の新型ウイルスの死者は少なくとも18人に上っている。

 ニューソム氏は、通勤や食料の買い出しといった生活に必要な行動は免除されると述べ、また、実施に当たって法の執行が必要になるとは思わないとの考えを示した。

 ニューソム氏は18日、ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領に書簡を送り、その中で「今後8週間で州の人口の約56%、2550万人が新型ウイルスに感染すると見込んでいる」と記している。(c)AFP