■リジェネロン・ファーマシューティカルズ

開発企業:米リジェネロン・ファーマシューティカルズ(Regeneron Pharmaceuticals
開発対象:治療薬とワクチン
実用化時期:詳細なスケジュールは未公開

 リジェネロンは2019年、「モノクローナル抗体」を用いて静注薬剤を開発した。この薬剤はエボラ出血熱患者の生存率を著しく上昇させることが示されている。

 同社研究担当副責任者であるクリストス・キラトソウス(Christos Kyratsous)氏は、AFPの取材でこの薬剤を開発するための手順を次のように説明した。

 まず人間に似た免疫系を持つよう遺伝子操作したマウスを作製し、そのマウスを生きたウイルスや弱毒化したウイルスに暴露させてヒト抗体をつくる。次にマウスが産生した抗体を単離し、最も効力が高いものを選別、それを実験室内で培養・精製する。それが人に静脈内投与される。

■サノフィ

開発企業:仏サノフィ(Sanofi
開発対象:ワクチン
実用化時期:未定

 サノフィは、米政府と提携して「組み換えDNAプラットフォーム」と呼ばれる技術を活用したワクチン候補の開発を進めている。

 サノフィのワクチン開発では、新型コロナウイルスのDNAを無害なウイルスのDNAと組み合わせて、免疫反応を引き起こすキメラを作製する。

 この技術はすでに、サノフィのインフルエンザワクチンの基盤となっている。

■イノビオ・ファーマシューティカルズ

開発企業:米イノビオ・ファーマシューティカルズ(Inovio Pharmaceuticals
開発対象:ワクチン
実用化時期:年末までに緊急供給か

 米製薬イノビオは1980年代に設立されて以来、DNAワクチンの開発に取り組んでいる。DNAワクチンは、上で説明したRNAワクチンと同様の方法で機能するが、連鎖のより早い段階で作用する。

■その他

 マラリアに効果のあるキニーネの構造を基に開発された合成薬「クロロキン」といった薬品についても、新型コロナウイルスに有効である可能性があり、科学者らはさらなる調査の必要性を訴えている。(c)AFP/Issam AHMED