【3月20日 Xinhua News】日本の新型コロナウイルス感染による肺炎対策を支援するため、中国大手投資会社の復星集団(Fosun Group)が中国企業と共同で調達した医療物資の第2陣となるマスク2万3千枚が18日午後、神戸に到着し、正式に神戸市役所に寄贈された。

 今回の寄贈は、神戸市の感染対策支援のため、復星基金会が主導し、趣旨に賛同した新東方集団、IDERAなどの企業が参加して実現した。寄贈されたのは、医療機関の「レッドゾーン」での活動が可能なマスク1千枚、通常の医療用マスク2千枚、民間用のN95マスク2万枚。

 支援医療物資の外箱には、復星基金会など参加機関や企業のロゴマークと、次の激励のメッセージが日本語と中国語で印刷されている。

 「雲の向こうは、いつも青空」「向国惟看日、帰帆但信風(日本国に向かうにはただ東方の太陽を見て、帰りの船はただ風まかせ」

 うち中国語のものは、唐代の詩人・王維が阿倍仲麻呂(晁衡)に送った詩「送秘書晁監還日本国」の一節を借りて、隣国へ救援に駆け付けるのは生易しいことではないが、揺るぎない信念を持って必ず使命を成し遂げるという気持ちを表している。

 同集団のグローバルパートナーで、IDERAの副董事長兼最高経営責任者(CEO)山田卓也氏は、神戸の人々を支援し、彼らと肩を並べて新型肺炎に立ち向かいたいと強い決意を表明。神戸市と中国・天津市(Tianjin)は友好都市であり、今回の支援活動が両市間の関係を強化することを期待すると述べた。

 復星集団はこれまでに、イタリア、日本、韓国、インドなどへ計6回にわたり医療支援物資を調達し発送している。(c)Xinhua News/AFPBB News