【3月19日 AFP】新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)が起きる中、インドの小さな町にある衣料品店「コロナ(Corona)」が、自撮りのホットスポットになっている。

 コロナがあるのは、南部ケララ(Kerala)州の小さな町ミュバトゥパザ(Muvattupuzha)。地元では「コロナ・パリード(Corona Pareed)」と呼ばれている店主のパリードさん(60)は、大勢が店に押し寄せて看板の前で写真を撮り、店名について尋ねてきたと述べた。

 パリードさんはAFPに対し、「この店を始めた27年前には、インターネットなんてなかった」「辞書で『コロナ』という単語を見た時、とても気に入った。意味の中には、太陽に言及しているものもあった」と語った。

 しかし、店が有名になっても、売り上げは伸びなかったという。

 パリードさんは、「ざっくり言えば、商売あがったりだ。ケララ州が最近移動を厳しく制限しているから、そもそも服を買いに出掛ける人がいない」と語った。

 ケララ州当局は、学校を閉鎖し、州政府の行事を延期したほか、住民に対して大規模な集会を控えるよう求めている。

 インド政府によると、これまでに国内で確認された新型ウイルス感染者は151人で、うち27人はケララ州で確認された。(c)AFP