【3月19日 AFP】中国サッカー界で初とされる新型コロナウイルス陽性反応が18日に確認され、延期されていた中国スーパーリーグ(1部)を早ければ4月にも開幕させるというもくろみは打撃を受けた。

 保健当局によると、同国南部梅州(Meizhou)市に居住する30歳のブラジル人選手が、広州(Guangzhou)近くの病院に入院しているという。容体については不明。

 当局から名前は発表されていないものの、地元メディアはこの選手が2部リーグの梅州客家(Meizhou Hakka)に所属するブラジル人FWドリエウトン(Dorielton Gomes Nascimento)だと報じており、同国内のプロサッカー界では初のコロナウイルス陽性と伝えられている。

 当局によると、選手は16日にタイ・バンコクから広州の空港に降り立ち、病院に搬送された。

 国内スポーツ紙東方体育日報(Oriental Sports Daily)は、梅州客家のチーム全体が隔離されており、新シーズンの開幕はさらにずれ込むと報じている。

 中国の今季リーグ戦は、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)を受け、当初2月に予定されていた開幕が無期限で延期されている。(c)AFP