【3月18日 AFP】米政府は17日、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」の新たな最高指導者、アミル・モハメド・アブドル・ラーマン・マウリ・サルビ(Amir Mohammed Abdul Rahman al-Mawli al-Salbi)容疑者を国際テロリストに指定したと発表した。

 マイク・ポンペオ(Mike Pompeo)国務長官によると、昨年10月に前最高指導者アブバクル・バグダディ(Abu Bakr al-Baghdadi)容疑者が米軍特殊部隊の急襲作戦によって死亡した後、マウリ容疑者が後継者に指名された。

 ISはバグダディ容疑者の死亡後、アブイブラヒム・ハシミ・クラシ(Abu Ibrahim al-Hashimi al-Quraishi)という名の人物を新たな最高指導者に指名した。米当局は当初、当該人物についてほとんど情報がないとしていたが、後になってマウリ容疑者の別名であると判断した。

 ポンペオ氏はマウリ容疑者について、「以前はイラクの国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)で活動し、少数派ヤジディー(Yazidi)教徒への拷問に関わったことで知られる」と指摘し、「米国はカリフ制国家を壊滅させており、ISIS(ISの別称)が指導者に誰を選ぼうと、今後も同組織の永続的な打倒に関与していく」としている。

 米国務省はすでに、マウリ容疑者拘束につながる情報の提供に対して500万ドル(約5億3000万円)の懸賞金を支払うと発表している。(c)AFP