【3月20日 CNS】新型コロナウイルスの感染流行を受けて学校の閉鎖が続く中、中国・北京市教育委員会は17日、市内の小中学校の授業再開について、具体的な時期を明確にすることはできないと述べた。市の現在の感染状況から見て、いまだ大規模な集団活動は不可能で、授業再開を検討できる段階ではないとしている。

 貴州省(Guizhou)や新疆ウイグル自治区(Xinjiang Uighur Autonomous Region)などの地方では16日、一部の学校の授業が再開した。雲南省(Yunnan)、山西省(Shanxi)などでも相次いで授業再開時期が公表された。

 北京市の授業再開日程について、市は決まり次第、速やかに公表するとしている。市教育委員会は、デマを信じず、具体的な授業再開時期を臆測せず、公式発表に基づいて対応するよう呼び掛けている。

 大学生に対しては、「家を離れず、学校に戻らず」の方針を守り、自宅でオンライン学習に努め、大学の指導教官と緊密な連絡を保つよう求めている。特殊な事情で北京あるいは学校に戻らざるを得なくなった場合、学生・教師を問わず、自宅あるいは集中隔離施設で14日間の隔離観察を受けなければならない。

 小中学校と幼稚園の子どもについては、学習と生活の状態に配慮するよう求めている。保護者は子どもになるべく体を動かす機会を与え、安全確保を前提とした上で一緒に外に出て日に当たったり、適度な運動をしたりすることが望ましいという。

 市教育委員会は、この間の経験に基づき、今後も在宅学習と生活の方法と内容を一層改善していくとしている。(c)CNS-新京報/JCM/AFPBB News