【3月18日 AFP】新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)が広がる中、国際オリンピック委員会(IOC)は17日、今は東京五輪の開催について「重大な決断」を下す時期ではないとの見解を表明した。

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 IOCは、スイス・ローザンヌ(Lausanne)で理事会を開いた後に出した声明で、「IOCは2020年東京五輪の開催に向けて、引き続き全力を傾けている。開幕までまだ4か月以上あるこの時期に、重大な決断が下される必要はなく、現時点での臆測はどんなものであっても非生産的だ」と述べた。

 新型コロナウイルスの流行発生を受け、各地ではスポーツ大会の延期が相次いでいるが、今年最大のスポーツ大会である東京五輪は、延期を免れている数少ない大会の一つ。IOCの発表に先立ち、サッカーの欧州選手権(UEFA Euro 2020)とコパ・アメリカ(2020 Copa America)は今年夏の開催を1年後の2021年に延期すると表明した。(c)AFP/Eric BERNAUDEAU