【3月19日 CNS】新型コロナウイルス感染防止のため休館していた中国・上海市内の博物館や記念館が、13日から次々と再開した。

 各施設では、常設展示だけでなく、人気のある特設展も見学できる。上海博物館(Shanghai Museum)では「滄海の虹:唐招提寺と鑑真和上・東山魁夷作品展」、上海中国航海博物館(China Maritime Museum)では「長江デルタ航海無形文化遺産大展」、上海魯迅記念館(Shanghai Lu Xun Museum)では「上海市松江区(Songjian)博物館コレクション扇面展」などが行われている。

 このほか、「彫刻家・金西厓(Jin Xiya)氏の竹の彫刻芸術特別展」や「上海博物館の迎春特別展」など、2月に終了する予定だった展示会も期間を延長して見学できるようになった。

 上海市内の博物館は1月24日に閉館して以来、インターネットを使って展示を継続。200を超えるオンラインイベントを開催し、50近いオンライン展示を公開した。これまでの訪問者は約800万人に達している。

 各施設の再開にあたり、上海市文化観光局は「博物館における新型ウイルス予防・管理ガイドライン」を発表。来場者は名前を登録した上で入館前に体温検査を受け、見学中はマスクの着用が求められている。来場者の人数は制限し、会場に殺菌灯などを設置している。(c)CNS/JCM/AFPBB News