【3月17日 AFP】ギリシャ当局は16日、消毒液の不足を補うため、過去に税関が没収したエチルアルコールを利用する方針を明らかにした。こうしたエチルアルコールは、違法に飲料に混入する目的で持ち込まれた。

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 公衆衛生当局は、120トン以上のエチルアルコールを使って消毒液を製造し、病院や医療センター、国の公衆衛生施設に配布すると発表した。

 国外から持ち込まれたエチルアルコールが、ギリシャ各地の税関で没収されており、こうしたアルコールは夏季の観光繁忙期に起きる飲料へのエチルアルコール混入事件でよく使用される。

 今回の発表の前には、消毒液の在庫が枯渇しないよう、1人3本までの購入制限を設けると当局が明かしていた。

 ギリシャでは、これまでに350人以上の新型コロナウイルス感染者が確認されており、4人が死亡している。(c)AFP