【3月17日 Xinhua News】中国の電気自動車(EV)大手、比亜迪(BYD)は公式サイトで、新エネルギー車(NEV)向けコア部品の対外協力をさらに加速させるため、「弗迪」系列の子会社5社を設立したことを明らかにした。上海証券報が伝えた。

 BYDは弗迪ブランドの確立について、戦略面ではEVプラットフォーム「e平台」の開放・共有を引き続き推進するだけでなく、「e平台」以外の部品の開放・共有も促し、NEVのスピーディーな普及を促す上でプラスに働くとの見解を示した。

 設立されたのは弗迪電池、弗迪視覚、弗迪科技、弗迪動力、弗迪模具の5社で、事業範囲はバッテリー、自動車用電球、カーエレクトロニクス、パワートレイン、車体、部品の溶接・生産ラインなどに及ぶ。深圳衆迪鋰電池から社名変更された弗迪電池を除く4社は、いずれも2019年12月に設立された。

 工業・情報化部が公示したBYDの新型セダン「漢」に関する申告内容によると、搭載される次世代リン酸鉄リチウムイオン電池は弗迪電池の完全子会社、重慶弗迪電池鋰電池が生産する。

 BYDが19年8月7日、交流プラットフォームでの投資家に対する回答の中で、車載電池事業の分離・上場を着々と進めており、22年前後に電池部門をスピンオフ上場させるとの見通しを示していることは注目に値する。(c)Xinhua News/AFPBB News