【3月17日 AFP】米ナショナル・フットボール・リーグ(NFL)は16日、毎年恒例のドラフトについて、予定通り来月23日から25日までラスベガス(Las Vegas)で実施するとしながらも、新型コロナウイルスの大流行で一般向けのイベントは中止すると発表した。

 NFLのロジャー・グッデル(Roger Goodell)コミッショナーは、今年のドラフトでは例年通り3日間のテレビ中継は行うものの、現地での一般向けイベントはすべて取りやめると表明し、「この決断は、すべてのファンと市民の健康と安全という、われわれの最優先事項を反映したものである」と述べた。

 この前日には、ラスベガスの目抜き通りに並ぶ数々のカジノやホテルが、COVID-19(新型コロナウイルス感染症)の拡散防止策の一環として、営業を休止すると発表していた。

 NFLドラフトは、アメリカンフットボールの年間カレンダーで最も重要なイベントの一つとなっており、例年数十万人のファンが開催地に選ばれた都市を訪れている。

 一方、NFLと選手協会(NFLPA)は同日、来月から始まるシーズン前のチーム活動についても延期すると発表した。

 リーグはさらに、18日に解禁となるフリーエージェント(FA)期間に関して、選手とチーム関係者を保護するための対策を講じているほか、各チームに対しては今後2週間にわたって球団施設の閉鎖を指示している。(c)AFP