【3月17日 AFP】スペイン1部リーグのバレンシア(Valencia CF)は16日、選手とスタッフの3割以上が新型コロナウイルスの検査で陽性反応を示したと発表した。

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 バレンシアによれば、チームの間でウイルスが広がったのは欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2019-20)の決勝トーナメント1回戦でアタランタ(Atalanta)と対戦するため、イタリア・ミラノ(Milan)に遠征した後だったという。両チームの試合は2月に行われ、数日後にミラノはイタリア当局から「危険度が高い」地域に指定されていた。

 バレンシアは発表文の中で、試合後には厳格な措置を取ったにもかかわらず、「今回の検査結果は、そうした試合に含まれる接触が約35パーセントの陽性反応を引き起こしたことを示している」と記した。

「陽性反応を示した全員が無症状。関係者は現在自宅で隔離しており、診察を受け、予定されていた練習プランを行っている」

 バレンシアは15日、DFエセキエル・ガライ(Ezequiel Garay)を含めた選手とスタッフの計5人が陽性反応を示したと発表しており、同リーグの選手で陽性反応が確認されたのはこれが初めてだった。

 9100人以上が感染し、309人が亡くなっているスペインは欧州で2番目に深刻な被害が出ている。(c)AFP