広東省、9割の企業が業務再開
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【3月19日 People’s Daily】「あなたたちは企業の立場で考え、心配してくれる。私たちのために検討し、調整し、走り回ってくれる」。これは中国・広東省(Guangdong)仏山市(Foshan)で不織布を製造する中小企業が仏山市自然資源局の企業業務再開チームにあてて書いた礼状の一部だ。この企業は春節(旧正月、Lunar New Year)明けに業務を再開しようと考えていたが、新型肺炎の流行にどう対応していいか分からず、困っていた。企業業務再開チームはこれを知り、企業の地元である竜江鎮(Longjiang)の共産党委員会などと協力して業務再開計画を立案、その3日後に業務が再開された。
広東省は常住人口が1億1000万人を超える大きな省。企業の業務再開は防疫の新たな戦場だ。2月26日までに全省で、一定規模以上の企業4万8500社が業務を再開した。これは一定規模以上の企業の約9割にあたる。102社の大手製造企業もすでに操業を再開した。
広東省当局は早くも2月6日、企業の負担軽減など20項目の支援策を提起していた。各地でも相次いで企業の業務再開に向けて支援策が打ち出されていた。
東莞市(Dongguan)内の黄江鎮(Huangjiang)では数千社の工場で従業員が忙しそうに働いていた。操業再開の初日、広東領益智造公司では数千人の従業員が続々と職場に戻ってきた。制服を着た従業員は整然と作業に従事した。以前と違うのは、すべての従業員が青いマスクをつけていたことだ。会社の入り口では、警備員が出社した従業員の体温を測定するとともに、自動車も消毒していた。
2月18日午後8時、肇慶市(Zhaoqing)の広東声凱楽器公司の入り口に2台のバスが止まり、乗客が降りてきた。公司側は「従業員を連れて帰ってきてくれてありがとう。これは操業再開にとってとても重要なことだった」と謝意を述べた。乗客は体温を測ったあと、敷地内の宿舎へ。
新型肺炎が流行したため、出稼ぎ労働者の職場復帰が難しくなっていた。これが企業の操業再開に重大な影響を与えていた。広東省交通集団の肇慶粤運公司は声凱楽器公司から支援を求められ、17日、江西省(Jiangxi)寧都市(Ningdu)に大型バス2台を派遣した。往復で1200キロ余り。バスは緊急に必要な労働者47人を乗せて戻ってきた。バス輸送により労働者が新型肺炎に感染するリスクも大幅に抑えられた。(c)People's Daily/AFPBB News