【3月21日 People’s Daily】中国の作家陳佳同(Chen Jiatong)による児童書「白ぎつねディラとムーンストーン」が英国「フィナンシャル·タイムス(Financial Times)」評の「2019年の最も優れた児童書」に選ばれたのは記憶に新しい。同書を推薦したのは、J.K.ローリング(J.K.Rowling)さんなどを発掘した著名な出版者バリー・カニンガム(Barry Cunningham)である。
 
 中国には3億6700万人の未成年の読者がおり、毎年印刷される児童書は9億冊にのぼる。保護者が児童の読書に寄せる関心と要求は非常に高く、 良質な児童書には需要が大きい。これまでは翻訳物の児童書の版権が業界のホットスポットであった。接力出版社の編集長白冰(Bai Bing)さんは、「国外から翻訳された児童書を通して、中国の作家と出版界も間断なく学び続けてきており、中国産児童書は非常に大きな進歩を遂げている」と語る。

 
 近年、世界に進出し国際的な賞を獲得する中国児童作家や画家が増えている。国際アンデルセン賞(Hans Christian Andersen Award)を受賞した曹文軒(Cao Wenxuan)さん、ビアンキ国際文学賞(Bianki International Literature Awards)を受賞した劉先平(Liu Xianping)さんなどだ。ユネスコ後援の歴史ある国際挿絵大賞、ブラチスラヴァ世界絵本原画展(Biennial of Illustration Bratislava)で金のりんご賞(Golden apples)を受賞した朱成梁(Zhu Chengliang)さんも注目される。

 2019年、中国大百科全書出版社の「児童太空百科全書」とスロバキアの出版社が提携を合意した。同書はベテラン科学ライターの審査を受け、「堅実で信頼するに足り、素晴らしい」という評価を得た。中国大百科全書出版社の馬麗娜(Ma Lina)氏はこう語る。「現在、私たちの本は国際版権取引規則に基づいて作られており、海外のマーケットで通用するかどうかをテストしている」

 中国児童書の成功は、高い質の創作とデザインによるものであり、また多様な国際出版が共同作業したことにもよる。ボローニャ(Bologna)・フランクフルト・アブダビなど各地の国際ブックフェアでも、中国児童書出版社のブースはますます注目されている。

 現在、中国の天天出版社はノルウェーの出版関係者と提携して「中国・ノルウェー絵本共同創作プログラム」を展開している。中国・ノルウェー双方から3人の作家と3人の挿絵画家を招き、12人が協力して6冊の絵本を創作し、それぞれの国で同時に出版するというものだ。

「中国・海外の共同創作は、その土地のマーケットと読者の需要をさらに深く理解するためであり、彼らがどのように創作や運営を行っているか学ぶためのものです」天天出版社社長の張昀稲(Zhang Yundao)さんは語る。ノルウェー側の責任者も「絵本共同創作によって中国・ノルウェー両国の出版社はより深い文化的提携ができる」と述べた。中国・外国の提携創作は互いの強みを集め、国際マーケットを開拓する上で有益なものである。(c)People's Daily/AFPBB News