【3月15日 AFP】フランス政府は、新型コロナウイルスの感染拡大防止策を強化し、レストランやカフェを含めた国内の「不要不急の公共の場所」を、15日午前0時(日本時間同8時)からすべて閉鎖すると発表した。エドゥアール・フィリップ(Edouard Philippe)首相が14日、記者団に明らかにした。

 フィリップ首相は、政府が先に導入した感染予防対策が「不十分」だったため、今回新たな措置を講じることになったと説明。スーパーマーケットや薬局といった生活必需品を扱う店を除いたすべての店が休業すると述べた。

 公共交通は引き続き運行するが、フィリップ首相は国民に、移動を制限して、都市間の移動は避けるよう求めた。宗教施設は閉鎖の対象ではないが、全ての礼拝や儀式を延期する必要があるという。

 仏政府の発表によると、別途発表があるまですべての公共の場所が閉鎖されるが、食品マーケット、薬局、ガソリンスタンド、銀行は営業を続ける。

 新たに厳しい制限が課されるなか、フィリップ首相は15日に予定されている統一地方選は予定通り行うと表明。「投票者同士は一定の距離を保つというガイドラインを厳密に実施する」と述べた。(c)AFP