【3月14日 AFP】中国当局は14日、新型コロナウイルスの感染者が新たに11人増加したと発表した。今回は中国で新型ウイルスの流行が始まって以来初めて、海外からの入国者が多数を占めた。

 中国国家衛生健康委員会(NHC)によると、昨年12月に新型ウイルスが最初に発生した湖北(Hubei)省の省都、武漢(Wuhan)で新たに4人が感染。

 この数字は武漢において、1月に報告が開始されて以来最も少ない。

 この他、上海で4人、甘粛(Gansu)省で2人、北京で1人の計7人の感染が確認されたが、いずれも中国国外からの入国者だった。これを受け、中国で取られている厳格な封じ込めの措置が、海外の感染拡大地域からやって来た入国者によって無効にされてしまうのではないかとの懸念が高まっている。

 感染者の国籍は明らかにされていない。国外で感染後、中国に入国したケースはこれまでに95件発生している。

 一方、新たに死亡した人は13人で、中国本土での新型ウイルス感染症による死者数は計3189人になった。感染者数は現在、8万1000人近くに上る。(c)AFP