【3月15日 AFP】主に南半球のトップクラブで争うスーパーラグビー(Super Rugby 2020)が、新型コロナウイルスの世界的な大流行により、今週末の第7節を最後に中断することが14日に決まった。

 大会を主催するSANZAAR(南アフリカ、ニュージーランド、オーストラリア、アルゼンチンの4か国からなるラグビー連合協会)が、「2020年のスーパーラグビーは、今週末の試合が終了した時点で当面中断する他ない」と発表した。

 新型ウイルスに関してはニュージーランド政府が14日、15日午前0時以降のすべての入国者に対して、14日間自主隔離するよう求めることを発表し、その後SANZAARが中断を決めた。

 スーパーラグビーにはニュージーランドとオーストラリア、南アフリカ、アルゼンチン、日本の15チームが参戦しており、ニュージーランドからは前回王者のクルセイダーズ(Crusaders)など5チームが出場している。

 そのクルセイダーズは14日、49-14でサンウルブズ(Sunwolves)に勝利し、ボーナスポイントも獲得してカンファレンスの暫定首位に立った。7トライを挙げたクルセイダーズは勝ち点を23に伸ばし、ゴールデン・ライオンズ(Golden Lions、南アフリカ)を43-10で下したブルーズ(Blues、ニュージーランド)を1ポイント上回っている。

 入国者への行動制限はスーパーラグビーに出場している選手にも適用されるが、オーストラリアで試合を行ったクルセイダーズは期限までに帰国できたものとみられる。

 敗れたサンウルブズも、前週までと比べれば内容は大きく改善され、後半の中盤までは14-21と1トライ1ゴール差で食い下がっていたが、残り20分ほどで一気に4トライを奪われ、力の差を見せつけられた。

 今季の大会が今後どうなるかは不透明な状況で、参戦最終年のサンウルブズにとっては、これがチーム最後のスーパーラグビーの試合になる可能性もある。(c)AFP