【3月14日 AFP】自転車ロードレース、三大ツール(グランツール)の今季初戦ジロ・デ・イタリア(Giro d'Italia 2020)が、新型コロナウイルスの懸念を理由に延期されることになった。大会を主催するRCSスポルト(RCS SPORTS)が13日に発表した。

 RCSは5月9日から31日まで開催されることになっていたジロ・デ・イタリアについて、「国内および国際情勢を踏まえ、RCSは2020年のジロを延期する」「新しい日程は、4月3日以降に発表する」と、コメント文で明らかにした。

 現在イタリアではウイルスの大流行を抑えるために国内全土で封鎖措置が取られており、すべてのスポーツ大会が来月3日まで中止されている。

 一方、ジロ・デ・イタリアで開幕3ステージの舞台となっていたハンガリーでは、首都ブダペストでの緊急措置を理由に、政府がこの日に3ステージの中止を宣言。同国の大会組織委員会は、「双方(イタリアとハンガリーの組織委員会)は、後日ハンガリーから大会をスタートすべく協力していくことで合意した」と述べた。

 国際自転車競技連合(UCI)はRCSに加え、ツール・ド・フランス(Tour de France)を主催するアモリ・スポル・オルガニザシオン(ASO)、各チームおよびライダーと17日にスイスで会合を開き、残りのシーズンについて話し合うことになっている。

 これに先だち、現在開催されているパリ~ニース(Paris-Nice 2020)は、COVID-19(新型コロナウイルス感染症)を懸念して大会が7日間に短縮され、仏ラコルミアーヌ(La Colmiane)までの166.5キロメートルを走る14日のステージが最終日となった。

 RCSは先日、ストラーデ・ビアンケ(Strade Bianche 2020)をはじめ、ミラノ~サンレモ(2020 Milan-San Remo)とティレーノ~アドリアティコ(Tirreno-Adriatico 2020)の中止も発表している。(c)AFP