【3月14日 AFP】イランは13日、治安部隊の主導により24時間以内に全国で外出禁止措置を実施すると表明した。全市民を対象に新型コロナウイルスへの感染状況を調べるためで、感染拡大との闘いにおいて最も厳しい措置となる。

 人口8000万人超のイランでは、新型コロナウイルス感染症「COVID-19」の流行によりこれまでに500人以上が死亡、1万1000人以上の感染が確認されている。

 先月に初めて感染者の死亡が発表されて以降、イランは休校やイベントを延期する措置を講じたほか、イラン暦の新年の祝日「ノールーズ(Nowruz)」を前に移動を控えるよう求めていた。

 この他にも、イスラム教では毎週恒例の金曜礼拝を中止するなどさまざまな対策が取られてきたが、死者と感染者の数は急増し続けている。

 イランの最高指導者アリ・ハメネイ(Ali Khamenei)師は13日、軍に対し新型ウイルス流行との闘いを主導するよう指示した。

 モハマド・バゲリ(Mohammad Bagheri)参謀総長は報道陣に対し、新たに設置された委員会が今後24時間以内に実施する「商店、通り、道路の無人化」の監督を任じられたと明らかにした。

 バゲリ氏は「今後10日間にわたり、インターネットや電話を通して、さらに必要に応じて対面で、イランの全国民の状態を一度確認し、病気の疑いのある人々を完全に特定する」と説明した。(c)AFP/Ahmad Parhizi