【3月13日 AFP】フランスのエマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)大統領は12日、新型コロナウイルスの感染拡大の抑制に向けた措置として、来週から無期限の全国一斉休校を実施すると発表した。また、70歳以上の高齢者に対しては自宅にとどまるよう呼び掛けた。

 フランスでの新型ウイルスによる死者は61人、感染者は2900人近くに上っている。マクロン大統領は国民に向けた演説で、もはや平常どおりの生活は続けられないとの姿勢を明確に示した。

 マクロン氏は、すべての保育所、小学校、中学校、高校、大学は16日から「当面の間」休校となると表明。新型コロナウイルスは同国にとって過去1世紀で最も深刻な健康危機であると述べた。

 マクロン氏はさらに、70歳以上の高齢者や、慢性疾患、呼吸器系の疾患、障害のある人々に対してはできるだけ「自宅にとどまる」よう呼び掛けた。

 一方で、15日に予定されている地方選挙は延期しないと言明。科学者を含む専門家の意見を聞いた結果、「たとえ最も脆弱(ぜいじゃく)な人々であっても、フランス人が投票所に出掛けることを止める理由はない」との見解が得られたと説明した。(c)AFP