【3月13日 AFP】ブラジル政府は12日、先週末に米フロリダ州のリゾート施設でドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領と面会していたブラジル大統領府の広報責任者を務める高官が、新型コロナウイルスの検査で陽性と診断されたことを明らかにした。

 ブラジル大統領府社会通信局のファビオ・ワインガルテン(Fabio Wajngarten)局長は、「熱帯のトランプ」とも呼ばれる極右指導者のジャイル・ボルソナロ(Jair Bolsonaro)大統領に同行し、今月7~10日に米国を訪問した。

 ボルソナロ氏はトランプ氏が所有するリゾート施設「マーアーラゴ(Mar-a-Lago)」でトランプ氏と会談。ワインガルテン氏は自身のインスタグラム(Instagram)アカウントに、トランプ氏と肩を並べて写っている写真を投稿していた。

 ブラジル大統領府の声明文によると、ワインガルテン氏はインフルエンザに似た症状を訴え、検査を行ったところ新型コロナウイルスの陽性反応が出た。ブラジルメディアは、ボルソナロ氏も新型コロナウイルスの検査を受けたと伝えている。

 トランプ氏は、ワインガルテン氏との接触については「懸念していない」と一蹴。ホワイトハウス(White House)も、トランプ氏に対し新型コロナウイルスの検査をする必要はないとの見解を示した。(c)AFP