【3月13日 AFP】サッカーヨーロッパリーグ(UEFA Europa League 2019-20)は12日、決勝トーナメント2回戦第1戦が各地で行われ、マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)はアウェーでリンツ(LASK Linz)に5-0で大勝し、8強入りに向け前進した。

 30分を前にゴールまで約18メートルのところからオディオン・イガロ(Odion Ighalo)がバーに当てながらシュートを決めて先制に成功したユナイテッドは、60分前にダニエル・ジェームズ(Daniel James)が鋭い動きから追加点を奪うと、82分にはフアン・マヌエル・マタ(Juan Manuel Mata)が3点目をマーク。

 さらに、後半アディショナルタイムにはメイソン・グリーンウッド(Mason Greenwood)とアンドレアス・ペレイラ(Andreas Pereira)にもゴールが生まれ、公式戦での無敗記録を11試合に伸ばした。

 その間に9度目のクリーンシートを達成したユナイテッドのオレ・グンナー・スールシャール(Ole Gunnar Solskjaer)監督は、「プレーのクオリティーは良かったと思う。選手たちはこの一戦に向けて良い準備をし、素晴らしいパフォーマンスを見せた」と英BTスポーツ(BT Sport)にコメントした。

「得点の中には非常にレベルの高いシュートもあった。前半にもっとゴールを決めておくべきだったが、必要としていた得点を挙げられた」

 新型コロナウイルス感染の世界的流行を受け、この試合はオーストリア政府のガイドラインに沿って無観客での開催となり、同日には計4試合がファンを入れずに行われた。

 欧州サッカー連盟(UEFA)は11日、イタリアとスペインで開催されるはずだったインテル(Inter Milan)対ヘタフェ(Getafe CF)戦とセビージャFC(Sevilla FC)対ASローマ(AS Roma)戦を予定通り行えないと発表。これに先駆けスペイン当局は、欧州で最も深刻な被害が出ているイタリアとの間の航空便発着を25日まで取りやめると決めていた。

 第2戦の開催が来週に控える中、この2試合の決着がどのようになされるかは不明となっている。

 ファンの入場が認められた試合では、グラスゴー・レンジャーズ(Glasgow Rangers)がホームでバイヤー・レバークーゼン(Bayer Leverkusen)に1-3で敗れたのに対し、イスタンブール・バシャクシェヒル(Istanbul Basaksehir)は本拠地でFCコペンハーゲン(FC Copenhagen)を1-0で下した。

 また、ホームにFCバーゼル(FC Basel)を迎えたフランクフルト(Eintracht Frankfurt)は0-3でまさかの黒星を喫し、約40年ぶりの欧州大会出場となっているウォルバーハンプトン・ワンダラーズ(Wolverhampton Wanderers)は、敵地でオリンピアコス(Olympiacos)と1-1で引き分け、8強入りに一歩前進した。

 シャフタール・ドネツク(Shakhtar Donetsk)はPKの失敗が1本あったにもかかわらず、アウェーでVfLボルフスブルク(VfL Wolfsburg)を2-1で下している。(c)AFP