【3月12日 AFP】米小売り・IT大手アマゾン・ドットコム(Amazon.com)は11日、新型コロナウイルス感染の疑いで隔離された、あるいは新型コロナウイルス感染症「COVID-19」と診断された従業員に対する有給休暇制度を拡充した。

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 同社は、2500万ドル(約26億円)から始める新たな基金「アマゾン救済基金(Amazon Relief Fund)」の創設も発表。新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)により収入を失った自営配送業者や季節従業員などに支払う給付金の原資とする。

 同社はインターネットで、「COVID-19と診断された、あるいは隔離されたアマゾンの全従業員はただ今より、最長2週間分の賃金相当額を受け取ることができる」と明らかにした。

 アマゾンはすでに、すべての全時間給従業員に、今月末までを期限として、無制限の無給休暇を付与している。

 同社が拠点を置く米ワシントン州シアトル(Seattle)は、米国における新型ウイルス流行の中心地となっており、これまでに24人が死亡した。(c)AFP