【3月12日 CNS】中国・四川省(Sichuan)成都市(Chengdu)の四川大学華西医院が11日明らかにしたところによると、四川省の医療専門家5人が、同日午後、人道主義的救援物資を携え出発した。5人は上海で中国赤十字会感染症専門家チームに合流後、イタリアに赴き、イタリアで新型コロナウイルスの感染対策に協力する予定だ。

 今回結成された中国赤十字会イタリア感染症専門家チームは、同会の副会長が団長を務め、中国国家疾病抑制センターから1人、さらに四川省の5人で構成される。四川のメンバーはそれぞれ、四川大学華西医院の梁宗安(Liang Zong’an)さん、唐夢琳(Tang Menglin)さん、四川省疾病抑制センター微生物研究所の童文彬(Tong Wenbin)副所長、四川大学外国語学院の吉晋(Ji Pu)講師、中国赤十字会成都救災センターの秦小利(Qin Xiaoli)主任だ。

 今回の感染症との闘いの中で、四川大学華西医院の呼吸重症医学科の梁宗安主任は、成都市公共衛生臨床医療センターの重症治療病棟の最前線で働いてきた。四川省新型コロナウイルス肺炎医療救命専門家チームの常務副チーム長も務める。近ごろ、彼の任務は段階的に終了し、医学的観察と休養期間に入っていた。

「中国の感染ピークは過ぎ去ったので、われわれの経験がイタリアで役に立てば幸いだ。ウイルス対策に国境はない。イタリアに着いたら、すぐに仕事を開始し、イタリアの医師仲間と経験交流を行い、一緒に医療を進めたい」と梁宗安さんは語った。

「イタリアの感染状況は中国とよく似ている。中国の新型コロナウイルス肺炎の予防抑制や治療に関する文献、規定や医学の専門家の報告書などを携えていく。イタリアで長期的に感染症対策に当たる準備も」と梁さんは決意を述べた。(c)CNS/JCM/AFPBB News