【3月12日 AFP】イタリア・セリエAのユベントス(Juventus)は11日、イタリア代表DFダニエレ・ルガーニ(Daniele Rugani)が新型コロナウイルスで陽性と確認されたと発表した。同リーグの選手で陽性反応が出たのは初めて。

 イタリア王者ユベントスによれば、25歳のルガーニは「現時点で無症状」であるが、クラブは「現在ルガーニとの接触者を含め、法律で義務付けられている隔離の手続きを行っている」という。

 1万2000人以上が感染し、827人が亡くなっているイタリアでは、3部リーグのセリエCでも感染者が出ている。

 ルガーニは先月26日にフランスで開催された欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2019-20)決勝トーナメント1回戦のオリンピック・リヨン(Olympique Lyon)戦、また今月8日に行われたインテル(Inter Milan)との直近の試合でベンチ入りしていた。

 ルガーニの陽性反応を受け、インテルは「当面の間、競技に関するすべての活動を中止する」と発表した。「クラブは現在、必要な手続きを取る準備をしている」

 イタリアでは、セリエAを含めたすべてのスポーツ大会が4月3日まで中断しているが、チャンピオンズリーグとヨーロッパリーグ(UEFA Europa League 2019-20)に関しては欧州サッカー連盟(UEFA)の管轄になっており、17日にトリノ(Turin)で予定されているユベントスとリヨンの第2戦は無観客での開催となる。

 そうした中でUEFAは、12日に行われるヨーロッパリーグのインテル対ヘタフェ(Getafe CF)戦とASローマ(AS Roma)対セビージャFC(Sevilla FC)戦の延期を発表した。

 また11日には、ドイツ・ブンデスリーガ2部でも新型コロナウイルス検査で陽性の選手が初めて確認された。

 ハノーバー96(Hannover 96)は、DFティモ・ヒューベルス(Timo Huebers)が新型コロナウイルス検査で陽性だったと明かし、同選手はチームメートとの接触を避けていたため、感染者は他にいないとみられるとしている。(c)AFP