【3月11日 AFP】ドイツの小さな町グロースゲーラウ(Gross-Gerau)では、ファストフード店だけでなく、新型コロナウイルス検査所もドライブスルーに対応している。

 グロースゲーラウ地域病院(Gross-Gerau District Hospital)は、医療スタッフと患者の新型コロナウイルスへの暴露を最小限にとどめるため、ドライブスルー形式の検査所を設置。急速に広がる新型ウイルスに対処するために医療機関が行っている予想外の取り組みの一つだ。

 同様のドライブスルー形式の検査所は最近、ドイツ各地のほか、韓国や米国、英国、ベルギーなどにも登場した。

 グロースゲーラウ地域病院のロクサナ・ザウアー(Roxana Sauer)医長はAFPに対し、「非常時には非凡な解決策が必要となる」と述べた。

 グロースゲーラウ地域病院では先週からドライブスルー検査を開始。感染の疑いがある患者は受診する前に電話し、医師に相談。対応した医師が、検査を受けるべきかどうかを判断する仕組みだ。

 検査が必要と判断された患者は、時間枠を割り当てられ、通用口前で車を止めるよう指示される。

 通用口前で頭からつま先まで防護具を身に着けた医師と対面し、車の窓を開けると、口内または鼻孔からサンプルを採取される。終わればそのまま走り去ればいい。

 サンプルはラボに送られ、検査結果は24時間以内に電話で知らされるという。

 ザウアー氏は、「とても早くて簡単にできたと好評だ」と語った。(c)AFP/Michelle FITZPATRICK