【3月11日 AFP】新型コロナウイルスの影響が欧州に広がる中、イタリアが政府の要請に従って4月3日までサッカーの国内リーグ戦を中断したのに続き、スペインやフランス、ドイツなどでも試合の無観客開催が決まった。

 スペインでは1500人以上の感染が報告されており、ウイルスの拡散を防ぐため、全スポーツ大会を対象に国内、国際を問わず、観客を入れずに行うことが決まった。

 そのためサッカーもこれに従い、今後2週間は1部と2部が無観客での開催となる。FCバルセロナ(FC Barcelona)に関しては、18日に行われるナポリ(SSC Napoli)との欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2019-20)のホームゲームも対象となった。

 10日時点で感染者1606人、死者30人を出しているフランスでも、政府が1000人以上が参加する集会を禁止したため、1部と2部の試合が4月15日まで無観客で行われることになった。リーグは11日に理事会を行い、詳しいことを決めると話している。

 11日のパリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)対ボルシア・ドルトムント(Borussia Dortmund)のチャンピオンズリーグの試合や、フランス代表ではともに国内で行われる27日のウクライナ戦、31日のフィンランド戦も無観客で開催される。4月4日に予定されているPSG対オリンピック・リヨン(Olympique Lyon)のリーグ杯(French League Cup 2019-20)決勝も影響を受ける可能性がある。

 ドイツでは、11日に行われるボルシア・メンヘングラッドバッハ(Borussia Moenchengladbach)対ケルン(1. FC Cologne)のラインダービーがリーグ史上初の無観客開催となることが決まった。

 ドルトムント対シャルケ04(Schalke04)のルールダービーや、次週行われるバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)対チェルシー(Chelsea)のチャンピオンズリーグ、さらには31日のドイツ代表対イタリア代表の親善試合も同様の措置となった。

 ポルトガルも当面の間、1部と2部のリーグ戦を無観客で開催することを決めた。スイスでも、3月23日までの1部と2部の試合を延期することが前週発表されている。(c)AFP