【3月11日 Xinhua News】中国が提供したバッタ防除製品を載せた第1便が9日、パキスタン南部のカラチ(Karachi)に到着。同便には5万リットルの「マラチオン」や、遠隔操作できる14台の高性能散布機が含まれている。 

 これらの製品は中国の支援物資の一部で、パキスタン各地で発生しているサバクトビバッタの被害を軽減するだけでなく、シンド州(Sindh)やパンジャブ州(Punjab)、バロチスタン州(Balochistan)で今後数カ月にバッタがふ化することで起こる被害への備えでもある。

 中国のバッタ防止・制御の専門家チームは今月上旬、パキスタン各地を訪問し、被害地域の実態調査を行い、現地のチームとともに包括的な害虫防除計画を立てた。 

 在カラチ中国総領事館によれば、残りのバッタ防除製品もすぐにパキスタンに届けられるとしている。 

 パキスタンは今回のバッタ大量発生により、国家非常事態を宣言。現地メディアによれば、過去27年間で最悪の状況だとしている。この影響で綿花や小麦、トウモロコシが被害を受け、同国の食糧安全保障に対する深刻な脅威となっている。(c)Xinhua News/AFPBB News