【3月12日 CNS】「史上最も長い冬休み」はいつ終わるのか? 授業はいつごろ再開できるのか?──これは中国全土の教師と保護者、生徒が関心を持つ話題だ。新型コロナウイルス感染防止対策の好転に伴い、青海省(Qinghai)では、授業再開の準備を進め、徐々に正常な学校の姿を取り戻そうとしている。

 青海省では、授業を再開する第1陣の普通高校と中等職業専門学校144校で9日、生徒・学生らが学校に戻った。

 青海省政府は2月28日に通達を行い、原則として、普通高校と中等職業専門学校は9日から13日の間に、中学校は16日から20日の間に授業を再開することになった。

 青海省がこれほど早く授業再開となった背景には、当地の感染状況がある。

 2月21日に最後の感染患者2人が退院後、現在まで、3つのゼロ(確定感染者ゼロ、濃厚接触者ゼロ、感染場所ゼロ)が続いている。2月6日から今日に至るまで、同省では連続32日間、新たな確定感染者と疑い症例は発生していない。青海省は6日正午から、重大な突発的公衆衛生事件に対する緊急対応レベルを3級から4級へと引き下げた。

 青海省は7日、授業再開前の準備状況に関する説明を行った。授業再開を予定していた第1陣の高校では教師66人と生徒647人、中等専門学校では教師86人、生徒3275人が省外におり、近々戻る人用の個別の管理台帳を作り、戻ってきた後、14日間の隔離を徹底するとしている。

 また、教職員への感染の防護知識と技能の研修を行うとしているほか、医療用物資などの配布も済ませている。それ以外に、青海省教育庁は、授業再開後の消毒、健康状態の観測、緊急措置などに関する詳細規定を通達。教室、宿舍、図書館などの人が多く集まる場所では毎日3回以上、風を通して空気を入れ替え、1回あたり30分以上の時間をかけるなどとしている。(c)CNS/JCM/AFPBB News