【3月11日 AFP】サッカー欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2019-20)は10日、決勝トーナメント1回戦第2戦が各地で行われ、トッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)はRBライプツィヒ(RB Leipzig)に0-3で敗れ、2戦合計スコア0-4で敗退が決まった。一方のライプツィヒは、初の準々決勝進出となった。

 21分までに主将のマルセル・サビッツァー(Marcel Sabitzer)が2点を挙げ、勝ち上がりを確かなものにしたホームのライプツィヒは、終盤にも途中出場のエミル・フォルスベリ(Emil Forsberg)がファーストタッチで追加点をマークした。

 今週欧州で行われる多くの試合とは異なり、この一戦では新型コロナウイルスの感染拡大に伴う制限がサポーターに課されず、ライプツィヒのファンは心置きなく夜を楽しむことができた。

 ハリー・ケイン(Harry Kane)や孫興民(Heung-Min Son、ソン・フンミン)、ステーフェン・ベルフワイン(Steven Bergwijn)を負傷で欠くトッテナムは、攻撃陣の選択肢がない状態で敵地に乗り込んだ。

 しかし、崩壊したのは守備陣の方で、キックオフから20分ほどでGKウーゴ・ロリス(Hugo Lloris)が二つのミスを犯し、もともと困難だったミッションは不可能なものに変わってしまった。

 トッテナムのジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)監督はこの日、1-1で引き分けた7日のバーンリーFC(Burnley FC)戦後に公の場で批判したタンギ・エンドンベレ(Tanguy Ndombele)をベンチに置いたが、3-4-3へのシステム変更はほとんど奏功しなかった。チームの公式戦未勝利数は、モウリーニョ監督にとってキャリア最長の6に伸びた。

 モウリーニョ監督は試合後、「言い訳もできるが、この状況は誰にとってもひどいと思う」「このような状況に打ち勝てる人はいないはずだ」とコメントした。

 また、デレ・アリ(Dele Alli)はチームのメンタル面を疑問視し、「ボールへの対応が遅い場面が何度もあった。失点したことは、自分たちの精神的な弱さを物語っている」「落ち着いた戦い方をしなければならなかったが、できなかった。そのつけを払わされた」と話した。

 一方、ライプツィヒを率いる32歳のユリアン・ナーゲルスマン(Julian Nagelsmann)監督は「最高の瞬間」と喜び、「われわれは次のラウンドに進むのに完全にふさわしい。チームとして優れていたし、4ゴール無失点の内容だ。非常に満足している」と語った。(c)AFP