【3月15日 CNS】中国・雲南省(Yunnan)白馬雪山国家級自然保護区で生息するキンシコウの群れでは、今年は4匹の赤ちゃんが生まれた。

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 キンシコウは中国だけに生息し、国家一級重点保護野生動物に指定されている絶滅危惧種。生息総数は約3000匹で、雲南省西北部やチベット自治区(Tibet Autonomous Region)東南部の原生林などで暮らし、世界で最も高い海抜の地域で生息する霊長類だ。

 白馬雪山国家級自然保護区の野生動物救護センターによると、キンシコウの群れでは1月25日、2月7日と25日、3月3日に赤ちゃんが生まれた。スタッフは2020年の干支(えと)「庚子(かのえね)」などの名前を付けた。

 キンシコウが自然で生息する状態を守るため、23人の近隣住民が野生動物救護センターから委託を受けてパトロールをしている。住民たちは赤ちゃんの成長に干渉しないよう注意しつつ、状況に応じて干しりんごやカボチャの種、落花生などを与え、赤ちゃんの体力づくりに協力しているという。(c)CNS/JCM/AFPBB News