【3月10日 AFP】14日と15日に予定されている2019-20アルペンスキーW杯男子のスロベニア大会が、新型コロナウイルスの影響により無観客で開催されることになった。この2日間は、総合優勝争いの行方に決着をつける最終戦となっている。

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 スロベニア・クラニスカゴラ(Kranjska Gora)大会の主催者は9日、「スポーツ大会を無観客で行うという政府の決定が適用される」「欧州の衛生状態とここ2週間におけるスロベニアの状況を踏まえ、国家安全保障会議が本日開かれた結果、次の措置が決定した。すなわち、500人以上の観客が集まるスポーツ大会は無観客で実施するというものである」と発表した。

 大会が行われる現地は、イタリアの国境からわずか7キロの場所にある。スロベニア政府は同日ツイッター(Twitter)に、「国内で16人の新型コロナウイルス感染者を確認した」と投稿した。

 先日には、イタリア・コルティナダンペッツォ(Cortina d'Ampezzo)大会が男女ともに中止になることが決定。これで男子は、クラニスカゴラで予定されている大回転と回転がシーズン最終戦となる。

 クリスタルグローブ争いは現在三つどもえの状況となっており、首位のアレクサンデル・オーモット・キルデ(Aleksander Aamodt Kilde、ノルウェー)に続き、アレクシス・パンテュロー(Alexis Pinturault、フランス)が54ポイント差の2位、ヘンリク・クリストファーセン(Henrik Kristoffersen、ノルウェー)が161ポイント差の3位につけている。

 キルデが高速系種目のスペシャリストであるのに対し、パンテュローとクリストファーセンはともに回転を最も得意としている。各種目で優勝すれば、それぞれ100ポイントが与えられる。(c)AFP