【3月10日 AFP】テニス、マイアミ・オープン(Miami Open 2020)の主催者は9日、現時点で予定通り大会を開催する意向を明らかにした。前日には、米カリフォルニア州インディアンウェルズ(Indian Wells)で予定されていたBNPパリバ・オープン(BNP Paribas Open 2020)が、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて大会の中止を発表していた。

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 マイアミ・オープンは公式ツイッター(Twitter)に、23日から来月5日まで開催される今大会について「予定通り開催の準備を進めている」とし、「安全が最優先事項に変わりはない。大会に向けて地元をはじめ、州、連邦当局、保健機関と共に、COVID-19(新型コロナウイルス感染症)の状況を注視している」と説明した。

「さらに、男子プロテニス協会(ATP)と女子テニス協会(WTA)と連携しながら勧告通りに最善を尽くし、米疾病対策センター(CDC)のガイドラインを厳密に順守してファンと選手、そしてスタッフに安全な環境を提供する」

 今回の発表は、今週開催予定だったBNPパリバ・オープンが開幕直前に中止を決定してから、24時間も経過しない中で出された。同大会は、新型コロナウイルスが原因で中止となった北米スポーツ大会では最大規模のものとなっている。

 BNPパリバ・オープンの主催者は前週、日程通りに大会を実施する意向を示していたものの、手の消毒液の設置、清掃作業の強化、ボールキッズやボランティア、そして調理従事者が使う手袋の準備など、あらゆる感染予防対策を講じていた。(c)AFP