【3月9日 AFP】偽造パスポートで入国した疑いによりパラグアイで逮捕され、現在も身柄を拘束されているサッカー元ブラジル代表のロナウジーニョ(Ronaldinho)容疑者について、担当弁護士が8日、容疑者は偽造パスポートと分かって使用したわけではなく、当局は釈放すべきだと訴えた。

 ロナウジーニョ容疑者は、偽造された渡航書類を使用して入国した疑いで、兄のロベルト・デ・アシス・モレイラ(Roberto de Assis Moreira)容疑者とともに身柄を拘束されており、8日は勾留3日目の夜を過ごした。

 担当弁護士のセルジオ・ケイロス(Sergio Queiroz)氏によると、二人は9日にも再び裁判所に出廷する予定で、ケイロス氏はその場で二人の釈放と、帰国の許可を求めるという。ケイロス氏は「ロナウジーニョは罪を犯したわけではない。渡されたパスポートが偽物だということを本人は知らなかった」と話している。

 ケイロス氏は、ロナウジーニョ容疑者が捜査に協力的だったことは検察も認めており、それにもかかわらず裁判官が勾留の継続を命じたのは不当だと語った。

 ロナウジーニョ容疑者は、障がいのある子どもの支援団体が後援する会議に出席するため、パラグアイを訪れており、パスポートは招待者から渡されたと話している。(c)AFP