【3月9日 CNS】中国国家衛生健康委員会(NHC)は8日、「7日の全国の新たな新型コロナウイルスの感染者は44人、うち湖北省(Hubei)が41人」と発表した。残る3人は海外からの帰国者で、同日は初めて国内での新たな感染者がゼロとなった。

 湖北省を除く地区で明らかになった新たな感染者3人の内訳は北京市が2人、甘粛省(Gansu)が1人だった。また、新たな死亡者は27人で全員が湖北省在住。新たに治癒・退院した人は1661人」だった。

 8日午前0時時点での全国の感染者数は2万533人、治癒・退院者数は累計5万7065人、累計死者数は3097人になったという。また同時点で、香港、マカオ(Macau)、台湾の感染者数は累計164人で、うち香港特別行政区109人(退院55人、死亡2人)、マカオ特別行政区10人(全員退院)、台湾は45人(退院13人、死亡1人)になったという。

 8日午前0時までで、全国で報告されている海外からの帰国者の感染数は累計63人となっている。

 同委員会の米鋒(Mi Feng)報道官は「中国の感染対策は科学的に有効で、感染防止抑制状況は良い方向に向かっている。しかし、国際的な感染の拡大に伴い、海外から持ち込まれる感染例が止まることなく発生しており、感染対策は依然、大きなリスクと圧力に直面している」と述べた。

 8日午後の時点で、武漢市の仮設病院14か所のうち11か所が活動を休止し、患者は正規の正規病院に振り分けられている。仮設病院は2月5日に患者の第1陣を受け入れてから現在まで、1万2000人を超す感染者を治療してきた。

 同委員会の関係部門の責任者は「10日前後に全ての仮設病院の活動を休止する。現在、武漢市の正規病院の空きベッド数が1万台近くまでになった。今後の感染状況の変化で、もし正規病院では対応しきれない場合は、仮設病院を再稼働する」と述べた。(c)CNS/JCM/AFPBB News