【3月9日 AFP】サッカーアルゼンチン1部リーグは7日、第23節が行われ、ボカ・ジュニアーズ(Boca Juniors)はカルロス・テベス(Carlos Tevez)が決勝点を挙げ、ヒムナシア・ラ・プラタ(Gimnasia y Esgrima La Plata)を1-0で下して逆転でのリーグ優勝を果たした。

 宿敵リーベル・プレート(River Plate)と1ポイント差の2位で最終節を迎えたボカは72分、ヒムナシアの監督で、ボカの伝説的選手であるディエゴ・マラドーナ(Diego Maradona)氏と試合前にキスを交わしたテベスがペナルティーエリアの端からゴールを決め、勝利した。

 すると、首位リーベルがアウェーでアトレティコ・トゥクマン(Atletico Tucuman)と1-1で引き分けたため、ボカが直近4シーズンで3度目のリーグ制覇を本拠地ラ・ボンボネーラスタジアム(La Bombonera Stadium)で決めた。

 イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)やマンチェスター・シティ(Manchester City)などさまざまなクラブを渡り歩いたテベスは、思いがけない幸運をもたらしてくれたのはマラドーナ氏との抱擁のおかげだと述べた。

 テベスは国内スポーツ紙オーレ(Ole)に「ディエゴにキスしなければならないことは分かっていたし、その点は幸運だった。ときには運に期待しなければいけないこともある」とコメントした。

 イングランド・プレミアリーグで3度、イタリア・セリエAで2度のリーグ制覇を経験している36歳のテベスによれば、今回の優勝は最も記憶に残るものの一つだという。

「説明できないし、まだ実感がわかない。これまでの人生における感情の中で最も素晴らしいものの一つ」

「チームは最後まで戦ったから、これは奇跡じゃない。ボカで初タイトルを手にしたときのような感覚だ。成功することに飢えた状態で(ボカに)復帰したんだ。まだ駆け出しの子どものように戦うためにね」 (c)AFP