【3月9日 AFP】韓国では8日、新型コロナウイルスの新規感染者数がここ1週間超で最少となる272人と報告された。また同国全土で多数の教会が閉鎖されたことから、インターネット上で礼拝が行われた。

 新型コロナウイルスの感染者数が7313人確認され、中国本土以外では最多となっている同国では、新型コロナウイルスの新規感染者数が毎日500人前後に上っていたが、今回はこれをはるかに下回る数字となった。

 韓国疾病予防管理局(KCDC)によるとこの日、新たに2人が死亡し、死者数は合わせて50人に達した。

 KCDCの鄭銀敬(チョン・ウンギョン、Jung Eun-kyeong)本部長は報道陣に対し、「団体施設や宗教行事のような閉ざされた空間では、小規模なクラスター感染がいつでも起きる可能性がある」と述べた。

 同国内にある数百もの教会では8日、オンライン上で礼拝が行われた。56万人前後の教会員数を誇る韓国最大のプロテスタント教会、ヨイド純福音教会(Yoido Full Gospel Church)もその一つ。

 キム・ドゥヨン(Kim Doo-young)長老はAFPに対し、「礼拝のために教会に行くのが決まりだが、今は緊急事態だ」「彼らは自宅から礼拝に参加しているが、信者たちには身なりを整え、教会の時と同じ作法で礼拝するよう求めた」と述べた。

 映像はネット上で配信されたヨイド純福音教会の日曜礼拝。8日撮影。(c)AFP