【3月9日 AFP】ラグビーシックスネーションズ(Six Nations Rugby 2020)は8日、第4節の試合が行われ、スコットランドが28-17でフランスに勝利。退場者を出したフランスはグランドスラム(全勝優勝)の夢を絶たれた。

 スコットランドはショーン・メイトランド(Sean Maitland)の2トライやアダム・ヘイスティングス(Adam Hastings)のキックなどで得点を重ねた。一方のフランスは36分にモハメド・アウアス(Mohamed Haouas)が相手選手を殴って退場になった。

 今回の敗戦で、フランスは勝ち点13でイングランドに並ばれた。また今節のアイルランド対イタリア戦、最終節のイタリア対イングランド戦が新型コロナウイルスの感染拡大により延期されているため、フランスは14日のアイルランドとの最終節に勝利しても優勝は確定しない。

 フランス・ラグビー連盟(FFR)のラファエル・イバネス(Raphael Ibanez)マネジャーは英BBCに対して「グランドスラムが重圧になっていたとは思わない。負けたのはスコットランドが良かったから。彼らは非常に激しくプレーしてきた。われわれとしては、狙っていたのとは反対の展開になった」とコメントした。

 スコットランドのグレガー・タウンセンド(Gregor Townsend)ヘッドコーチ(HC)は、レッドカードが試合のキーポイントになったと話し、「ラグビーでは、相手の顔面にパンチすればレッドカードをもらう」「彼らにとっても、われわれにとっても大きな瞬間だった。あの後の3分間をうまく活用できたのが非常に良かった」とコメントした。

 7日に行われる予定だった同じ顔合わせの女子の試合は、スコットランドの選手の一人から新型ウイルスの陽性反応が出たため、延期になっている。(c)AFP/Illtud DAFYDD