【3月9日 AFP】世界各地で8日、「国際女性デー(International Women's Day)」に合わせて多くの人々が街頭に繰り出し集会を行った。ただアジアでは新型コロナウイルスの流行で多数の催しが中止となり、欧州では暴力行為が発生する場面もあった。

 中国では国営の中国中央テレビ(CCTV)が、新型コロナウイルスと前線で闘う女性医療従事者の活動に焦点を当てた番組を放送した。

 タイやインドネシア、フィリピンではウイルスへの感染拡大の恐れが高まる中でも行進が行われ、超保守社会のパキスタンでも女性らが「自由」を要求して集会を開催した。一方、ウイルス感染者が7000人を超えた韓国では、国際女性デーに合わせた複数の行事が中止された。

 ウイルスの感染による死者が7日、計16人となったフランスでも、パリでいくつか集会が行われた。うち1か所では暴力行為が発生し、主催者側は警察を非難した。

 フェミニストの多くのグループは、街頭での行進の代わりにネットで運動を展開。「#FemaleStrike(女性ストライキ)」「#PowerUp(パワーアップ)」「#38InternationalWomensDay(3・8国際女性デー)」などのハッシュタグを使って男女不平等に対する問題意識を高めようと努めた。(c)AFP