【3月8日 AFP】偽造パスポートで入国した疑いによりパラグアイで逮捕されたサッカー元ブラジル代表のロナウジーニョ(Ronaldinho)容疑者が、引き続き同国で身柄を拘束されることになった。

 ロナウジーニョ容疑者は7日午前、同じく逮捕された兄のロベルト・デ・アシス・モレイラ(Roberto de Assis Moreira)容疑者とともに裁判所へ出廷。逃亡の恐れがあるため二人の勾留を維持すべきだという検察の請求を認めた裁判官は、「二人はこの国を危険にさらす深刻な違反を犯した」と話して釈放を認めなかった。

 二人の弁護人は、この判断が「非合理的かつ独善的」なものだと話し、この件の担当から外れるよう裁判官に要求している。

 警察によれば、ロナウジーニョ容疑者とロベルト容疑者の二人は、留置場がわりの警察本部の一室で6日の夜を過ごした。外部の人間との面会も認められ、面会者から毛布や寝具が届けられた他、ファストフードのテークアウトで遅い夕食も取ったという。

 二人は4日、ブラジルからシルビオ・ペティロシ空港(Silvio Pettirossi Airport)の入国審査を通ってパラグアイへ入ったが、そのときに見せたパスポートが後に偽物だと分かったため、警察がロナウジーニョ容疑者の滞在しているホテルの部屋へ捜索に入り、兄弟の身分証明書とパスポートを押収した。そして、検察が偽造公文書使用により二人を訴追した。

 ロナウジーニョ容疑者は、障がいのある子どもの支援団体が後援する会議に出席するため、パラグアイを訪れており、パスポートは招待者から渡されたと話している。(c)AFP