【3月8日 Xinhua News】中国商務部外貿司の李興乾(Li Xingqian)司長は5日のオンライン定例記者会見で、中国は新型肺炎の流行で困難に直面している日本系と韓国系企業の業務再開を的確に支援していくと述べた。

 李司長は、中日韓は相互補完的な貿易関係にあり、互いに重要な貿易パートナーであり、産業チェーンも深く融合していると指摘。新型肺炎の流行が地域の貿易に影を落としたが、その波紋は既に世界の生産財貿易に広がったと述べた。

 また、新型肺炎の流行は多国籍企業に直接的な影響を与え、国際的な物流や人的移動も阻害されたとし、「この影響は一時的なものであり、全般的にコントロール可能だ」との見方を示した。

 李司長によると、産業チェーンとサプライチェーンの円滑な運営に必要な資金および対外貿易企業の資金需要を満たすために、商務部は信用供与を拡大していく方針。また、企業の負担を軽減するため、輸出信用保険の担保範囲を拡大すると同時に保険料引き下げ、輸出税還付政策の改善も進めるという。

 最後に、中国は東アジア地域包括的経済連携(RCEP)の署名と効果的な実施、および中日韓自由貿易協定(FTA)の交渉を引き続き後押ししているとし、これにより、貿易障壁を取り除き、新型肺炎流行の影響に対処する企業を支援したいと表明した。(c)Xinhua News/AFPBB News