【3月7日 AFP】フランスプロサッカーリーグ連盟(LFP)は6日、新型コロナウイルス感染拡大を懸念し、7日に予定されていたRCストラスブール(RC Strasbourg)対パリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)戦を延期すると発表した。

【図解】新型コロナウイルス、現在の感染者・死者数(7日午前2時時点)

 フランスサッカーのリーグ戦が新型コロナウイルスによって延期となるのはこれが初めて。

 ストラスブールがあるバラン(Bas-Rhin)県に隣接するオーラン(Haut-Rhin)県で、COVID-19(新型コロナウイルス感染症)の数人の感染者が出たため今回の決定が下された。LFPは「バラン県当局の命令」を受け、延期が決まったと発表している。

 地元当局はRCストラスブールの本拠地スタッド・ドゥ・ラ・メノ(Stade de la Meinau)の2万6000人の観客席のうち、4分の1はオーラン県からやってくる観客が占めると見込み、これがウイルス拡散につながるとしている。

 フランス保健省によると国内のウイルス感染者は154人増えて577人となり、死者数も2人増え合計9人になったと発表している。

 リーグ戦で首位を独走しているPSGは、11日に控える欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2019-20)決勝トーナメント1回戦のボルシア・ドルトムント(Borussia Dortmund)との第2戦に向けて休養が増えることになるため、延期を前向きにとらえるだろう。(c)AFP