【3月7日 AFP】米ジャズピアニストで、ジョン・コルトレーン(John Coltrane)のカルテットに参加したことで知られるマッコイ・タイナー(McCoy Tyner)氏が死去した。81歳だった。家族が6日、発表した。死因は明らかにされていない。

 タイナー氏は、ハービー・ハンコック(Herbie Hancock)やビル・エバンス(Bill Evans)、チック・コリア(Chick Corea)らと並び、歴史上最も崇敬されたジャズピアニストの一人。モダンジャズピアノの歴史を形づくったとされ、何十年にもわたり最高のバンドリーダーとして活躍した。

 タイナー氏は1938年、フィラデルフィア(Philadelphia)生まれ。13歳でピアノを習い始め、20代初め、ベニー・ゴルソン(Benny Golson)とアート・ファーマー(Art Farmer)率いるジャズテット(Jazztet)でキャリアを開始。独創的な作曲家でもあったタイナー氏は1960年、サックス奏者であるコルトレーンの著名なカルテットに加わり、「至上の愛(A Love Supreme)」や「マイ・フェイバリット・シングス(My Favorite Things)」など伝説的なアルバムで演奏した。

 ベースにジミー・ギャリソン(Jimmy Garrisson)、ドラムにエルビン・ジョーンズ(Elvin Jones)が参加したコルトレーンのカルテットで、タイナー氏は生存する最後のメンバーだった。(c)AFP