【3月5日 AFP】インドネシア・カリマンタン(Kalimantan、別名:ボルネオ、Borneo)島の熱帯雨林で、1年以上前に自然に返された、世界で唯一存在が知られているアルビノ(先天性色素欠乏症)のオランウータン「アルバ」が生存しているのが目撃された。

 青い目とふわふわの白い体毛を持つアルバは、2017年にインドネシア・カリマンタン島の村で、ペットとしておりの中で飼われていたところを救出された。

 アルバは2018年末に自然に返された。動物保護団体「ボルネオ・オランウータン・サバイバル・ファウンデーション(BOSF)」は今週、最近自然に返された3頭のオランウータンを観察していたところ、アルバを発見したと明らかにした。

 インドネシア環境・林業省のインドラ・エクスプロイタシア(Indra Exploitasia)生物多様性保全局長は、「アルバが巣を作り、自分で餌を見つけ、もはや人間の世話に頼っていないということが分かったので、彼女は森の中で生きていけると判断した」と述べた。

 映像は2月29日撮影・提供。自然に返された時の映像は2018年12月撮影。(c)AFP