【3月5日 CNS】圓通貨運航空(YTO Cargo Airlines)のB737貨物専用機が4日、中国・山東省(Shandong)の煙台蓬莱国際空港(Yantai Penglai International Airport)を飛び立ち、8トンの航空貨物を大阪に運んだ。これにより、煙台―大阪の貨物専用便の開通となり、地方企業の製品輸出に新たな輸送ルートを切り開いた。

 同日はこの他、貨物専用の3機が120トンの貨物を日本と韓国に運んだ。現在、煙台空港で毎週発着可能な貨物専用便は延べ44フライトに上る。

 煙台、威海(Weihai)などの企業の生産再開に伴い、携帯電話、光学レンズ、電子部品などの製品を緊急に日本、韓国向け、あるいは日本や韓国経由で東南アジア、欧米に輸送する貨物専用フライトの開通が特に重要となっている。

 煙台空港はアシアナ航空(ASIANA AIRLINES)、エア・インチョン(Air Incheon)、圓通貨運航空などと貨物専用便の運航再開について協議し、旅客輸送に代わる国際貨物輸送の増強を進めてきた。1~2月に煙台空港が取り扱った国際貨物は前年同期比40%増の3094.2トンに上り、そのうち国際貨物の輸出量は前年同期比97%増の1451.6トンとなっている。

 このほか、同空港は新型コロナウイルスの感染症関連物資の早期輸送保障案を定め、優先的に取り扱い迅速な輸送を実現している。1月20日から3月2日までの間、煙台空港ではマスク、防護服、赤外線サーモグラフィーなどの感染症関連物資236.3トンを受け入れている。(c)CNS/JCM/AFPBB News