【3月5日 AFP】ブラジル南東部サンパウロ(Sao Paulo)州とリオデジャネイロ(Rio de Janeiro)州一帯が数日間にわたり豪雨に見舞われ、3日までに少なくとも21人が死亡した。

 当局の発表によると、ここ数日続いている豪雨で、鉄砲水の発生や家屋の倒壊が相次いでいる。数時間で1か月分に相当する降水量に達した地域もあるという。特にサンパウロ州南部沿岸や、同国第2の都市リオデジャネイロ郊外の貧困地域が壊滅的な被害を受けている。

 サンパウロ州では3日朝、港湾都市のサントス(Santos)、サオビセンテ(Sao Vicente)、グアルジャ(Guaruja)で発生した洪水と土砂災害により、少なくとも16人が死亡。さらに32人が行方不明となっており、死者数はさらに増える恐れがある。

 またリオデジャネイロ州では、3日間で少なくとも5人が死亡。豪雨によって民家が破壊され、車が流され、一部の自治体は雨水と泥に覆われている。

 ブラジルの今夏の雨期は特に激しくなっている。1月にはサンパウロ州に隣接するミナスジェライス(Minas Gerais)州でも数日間にわたる豪雨により、50人以上が死亡した。

 映像は4日撮影。(c)AFP