【3月5日 AFP】ワールドラグビー(World Rugby)は4日、昨年のW杯日本大会(Rugby World Cup 2019)で起きた脳振とうの件数は、2018年に行われたエリート大会の平均と比べ28パーセント減少したと発表した。

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 危険なタックルに対する処分の枠組みがW杯で初めて導入された日本大会では、タックルを原因とした脳振とうの件数も37パーセント減った。

 ハイタックルを段階的に評価して処分する枠組みは、選手の意識を直立でのタックルから低い姿勢のタックルに変え、脳振とうのリスクを減らすことを目的に導入された。ワールドラグビーは、日本大会の結果について「枠組みを使ったアプローチが効果的であることを示す前向きな初期兆候だ」と評価した。

 また、イエローカード数は2018年に行われた大会の平均比74パーセント増、レッドカード数は同138パーセント増だったとし、脳振とうの件数が減ったのは「強い抑止力が働いたことが直接的な要因」と分析。負傷も全体的な減少が見られたという。(c)AFP